ウルルクのProfile

【地球歩き人 ウルルクとは?】


地球歩き人ウルルクは、2010年から仙台市を拠点に活動する、学生主体の旅サークルである。

メンバーの疑問や関心事項を追求する旅を行っている。


旅や当団体での様々な活動を通じ、

・いまだ知らぬ世界の諸相を知ることで見聞を広めること

・ブログやビラの作成にあたり人に「伝える」力をつけること

など成長することを目的としている。

 

【ウルルクの由来】


何かにときめく

 

足でたずねる

 

体で感じる

 

新しい自分に出会う

 

これが私たちの活動軸です。その4つの文の語尾をとり、

“ウルルク”と命名した。


【ご挨拶】


「地球歩き人ウルルク」は、2010年から現在にいたるまで、仙台市で活動している旅サークルである。

このサークルがどういう活動をしてきたかという具体的経緯については、当サイトの別ページにゆずり、私はむしろ、このサークルの創設に携わり今日まで活動しながら、私たちが何を考え、何を感じてきたかをここに書いておきたい。
 
なぜサークルを立ち上げたかといえば、学生の自由さを謳歌していなかったからである。

友人と鍋を囲んで夜な夜な話したり、アルバイトを始めたりしながら楽しく過ごしていたが、
一方で部活動に打ち込んだり、世界を旅したりして、学生生活に自分なりの意味を見出している友人もいた。
当てもなくその日を楽しんでいた自分と対照的に、彼らは懸命に追いかけるものがあり、そのために日々を楽しんで過ごしていた。
彼らは、私の目にはひどくまぶしく見えた。
そんな友人たちを見ているうちに、学生のうちに何かをやり遂げたと思えることをやりたいという気持ちが強まり、サークルを立ち上げるに至ったのである。

なぜ旅なのかといえば、大学生の自由さの象徴に思っていたからである。
大学に入学したらやってみたいことのひとつに、旅があった。大学時代は、人生の夏休みとよくいわれるように、最も自由な時期である。
時間的な束縛も、経済的な束縛も、行動範囲の束縛も、最も少ない時期である。
だからこそ、この時期を利用して価値観を広げるために、知らぬ世界を見るために、旅に出たいと思ったのだ。

しかしながら、このサークルの 活動をやっててよかったと実感し始めたのは、実はつい最近のことだ。
それはこれまでの活動を通じ、実に多くの出会いや困難があり、その過程で「ウルルク」を築いてきたからかもしれない。


ウルルクの旅では、好奇心に駆られた場所を選び、計画や情報収集などの準備のもと、実際に訪ねてきた。
以前、「大学で学ぶべきことはいろいろあるが、学問に加え大切なのは、あらゆる意味で世界の広がりを知ることだ」と言われたことがある。

新聞を読んだり、本を読んだり、あるいはTVの報道番組などをみることによっても、
この世界の諸相を知ることができるが、そういうメディアを通した情報から絶対に得ることができないものがある。

娯楽じゃない目的のある旅は、他者と本格的に出会うことができる。
仲間とする旅は、友情を鍛え、他者との出会いを深める。
そうして、この世界が自分が想像しているよりもはるかに広く、奥深いものだということ感じることができる。

また活動の一つとして、寄合やイベント、ブログにおける「調べて書く、伝える」という作業を行ってきた。
なぜこの作業を続けているかといえば、多くの人にとって、これらが物事の可能性を広げていく手段となる重要な能力だからである。
調べることは、異質なものを知ることになる。書くことは、知識や考えを整理することになる。伝えることは、自分たちの世界を広げていくことになる。
これらの能力向上には、訓練するしかない。だから、今は思う存分葛藤したいと思う。

ウルルクの活動で出会う方々の多くは社会人であり、そんな異質なものの話を聞くのもまた楽しみのひとつである。
今の仕事の話、その仕事に至るまでの話、世界一周したときの話、そして学生時代の話。
多種多様な彼らの話を伺う中で、折に触れて彼らが口を揃えて私たちによく言うのは、
「社会にでると、自由な時間は学生に比べると本当に少ない」
「一生懸命今を楽しめ」
経験から出てきた言葉なのだろう。私たちが過ごしているこの時間や環境は、
思っている以上に恵まれていて、自由で、可能性に満ち た、貴重な時間らしい。さて、どう過ごそうか。


ウルルクの活動も今年で4年目を迎え、メンバーとして、サークルとして少しづつ成長してきたが、いまだ足りないものがひとつある。
目標だ。このサークルには、目的はあるが目標がない。
このサークルの難しさと面白さは、まさにそこにある。
部活動では、目指す場所を全国大会進出等と明確に描けるところだが、ウルルクの目標は何だろうか。
どこに向かって進んでいけばいいのだろうか。既存の選択肢がここには存在しない。
今まさにその黎明期にあると言える。


今というこの時代をこの瞬間を、
この仲間と少しずつ、だが存分に、楽しみたいと思っている。

そしてここで過ごした日々が、
いつまでも色褪せない宝物になってほしい、と願っている。

 

2014年

ウルルク初代一同